ローカルプロジェクト

“地域とつながる、これからの学校のかたち”

みんなの学校Vol.3「まちとつながる作戦会議!」イベントレポート

2025年11月24日(月・祝)10:00~12:00
みんなの学校Vol.3「まちとつながる作戦会議!」“地域とつながる、これからの学校のかたち”が射水市新湊放生津小学校で開催されました。

射水市放生津小学校について

富山県射水市は、県のほぼ中央に位置しています。
「新湊」地区は、富山湾に面しており、新湊大橋や海王丸パーク、そして新鮮な魚介が楽しめる新湊漁港や新湊きっときと市場などが有名です。

そんな新港地区の中ほどに位置する「旧放生津小学校」。
お隣の小学校との合併により、長く地域に愛されてきたその役目に終止符が打たれます。

本イベントの目的

廃校施設は地方公共団体にとって貴重な財産であることから、地域の実情やニーズを踏まえながら有効活用していくことが求められており、文部科学省も活用推進プロジェクトを立ち上げています。

また射水市も「放生津小学校跡地施設の利活用に関する基本方針」を令和7年3月に制定しています。

多くの子供たちに愛された旧放生津小学校の校舎を、地域に貢献できる施設に生まれ変わらせるべく、今年度は校舎を利用し3回のイベントを実施しました。

6月には「まちとつながるオープンデー」。

‘地域に昔あったものを再現してほしい!’との声を受け、こどもたちが店長となって駄菓子屋さんを出店したり、地域のみなさまへの学校見学会を行いました。

10月には「まちとつながるマルシェ」。

木育ひろばや野菜の販売、ワークショップや飲食ブースの出店など、地域のみなさまが気軽に交流できる場をつくりました。

そして、今回の第3回目は、これまでの取り組みを受けて、地域のみなさまの思いやアイデアについてディスカッションし、これからの旧放生津小学校のミライを一緒に描く時間をつくることを目的として開催しました。
子育て世代に関わる方の意見も取り入れながら、よりイメージを具体化していくための機会を目指します。

当日のようす

1.  開会あいさつ

開会にあたり、放生津小学校跡地利活用委員会の宮崎委員長から開会のご挨拶がありました。
夢と希望を叶えられる利活用を推進し、どんな将来を作るのかを一緒に考える機会としましょう、とのお言葉をいただきました。

2. 花の寄せ植えワークショップ \未来に花を咲かせよう/

作戦会議の前に、参加者のみなさんで花の寄せ植え体験を行いました。

海王丸パークがコスモスで彩られたり、花時計が有名だったりと、花に縁のある新港地区。
花のように明るく咲き誇る地区でありつづけますように、との思いをこめて、
当日はローズマリー、レモンバーム、ビオラの寄せ植えを体験♪

地域への想いを馳せながら、オリジナルの寄せ植え体験に笑顔があふれました!

3. 射水市より放生津小学校跡地利活用検討事業の紹介・サウンディング結果の共有

寄せ植えで参加者のコミュニケーションが深まったところで、射水市公共施設マネジメント推進課の浅井課長補佐より進捗の報告とサウンディング型市場調査の結果の共有がありました。

「学びを通して つながりを大切にする 居場所」と利活用のテーマを掲げ、地域住民とともにどのように管理し運営していくか、という基本方針を明確化しました。

「ヒト」や「モノ」を育てることで、地域ブランドの創出や地域内外の人をつなぐ交流の起点となる施設とすることを目標とし、令和10年の事業開始を目指しています。

4. トークセッション&他地域での廃校活用事例紹介

「地域とつながる、これからの学校のかたち」というテーマでのトークセッション。

ここからは、前回10月のイベントにも出店してくださった事業者さま2名の方に登壇いただきました。

 
・池田 ひなたさん(北陸ポートサービス株式会社)★Instagramはコチラ

今回の寄せ植え体験でもお世話になった北陸ポートサービス株式会社は、地域資源循環事業やバイオマス発電事業のほかに、殖漁業事業を行っています。

天然のサクラマスは漁獲量が少ないため、養殖という育てる漁業を通じて、食の安心・安全に取り組む「いみずサクラマス」ブランドを確立しました。
加工の際に廃棄される部位を魚醤として使用するなど加工品の商品開発も行っています。

前回のマルシェにも出店され、みんなが集う場所の活性化に貢献したいと話してくださいました。


・中谷 幸葉さん(一般社団法人とやまのめ)★Instagramはコチラ

“人と地域をイキイキの連鎖でつなぐ”のコンセプトのもと、農業×スポーツ、地域コミュニティ×エンタメなど、プロジェクトを拡大されている中谷さん。

「古民家再生」事業を“みんなでつくりあげる”というスローガンのもと、人の輪を広げる活動や、氷見高校と廃棄野菜などの課題解決活動についてお話しを伺いました。

射水に移住者を増やし、そして関係人口を創出するために活動を続けておられます!

また、今回体調不良で急きょ不参加となった塩谷 遥さん(内川BLUE GLASS)のご紹介も。

塩谷さんのご主人の実家は、新湊の定置網漁の網元。
能登半島地震後の片づけをしていた際にガラスの浮きが大量に出てきたことを目の当たりにした塩谷さんは、そのガラスの美しさに惹かれ、再生する方法を模索。
ガラスに模様をあしらい、インテリアやアクセサリーとして提案・販売を行っておられます。

「まちとつながるマルシェ」では、射水市の米田木材株式会社とコラボした写真立て作りなども実施。
塩谷さんも前回のマルシェに参加され、学校内は天候に関係なく開催できるのが良いとお伝えいただきました。

また、富山市の旧八人町小学校の廃校利活用について、他地域の事例としてみなさんで情報共有をしました。

5. 参加者のみなさまでディスカッション、意見交換

事例紹介のあとは、3~4人グループで意見交換会をしました。

さまざまな意見が飛び交い、意見交換のあとは、グループ代表の方より発表タイムを設けました。

子ども中心の地域づくり(子どもが集える場所や学童保育の設置)、子どもも高齢者も巻き込んだ地域づくり、起業をめざす学生むけの大学設置、スポーツの練習施設、水上バスや水上タクシーの運営などの意見が出ました。

それぞれの立場からさまざまな意見交換がなされましたが、みなさんが一致しているのは「旧放生津小学校を人と地域がつながる場所にしたい!」という想いでした。

終わりに、射水市公共施設マネジメント推進課の大森課長よりご挨拶がありました。

利活用の「きっかけ」と「仕組み」を作るのが行政の役割。形を変えながら長く続く施設であるよう、人の流れを中長期的に広げていく必要があると述べられました。

おわりに

この新湊地区そして旧放生津小学校がこれからも地域内外に愛される場所であるよう、今後もみなさんが意見を出し合う機会をつくり、カタチにしていくことが重要だと感じました。

目的と担当を明確にし、他市町村の良い部分を取り入れながら旧放生津小学校らしいカラーを打ち出していくこと、そしてこのプロジェクトに携わるみなさんの「つながり」を大切にしながら、地域の未来が開けていくことを期待しています!

メルマガ
登録