


石動山は、白山・立山の聖水が流れる豊かな山里に生まれた、古代からの山岳信仰の霊場です。
縄文以来の自然崇拝に、神道・仏教・修験道が重なり合い、
伊須流岐比古神社を中心に神仏習合の文化が花開きました。
中世には天平寺をはじめ多くの坊院や社を擁する、天下屈指の勅願霊場として栄えます。
しかし明治の神仏分離により壊滅的な打撃を受け、長く忘れられました。
今、往時の精神と文化を未来へ伝えるため、その復興が願われています。

石動山は、日本海と能登の山並み、立山連峰を望む壮大な景観に恵まれ、
能登半島に残る貴重なブナ林など豊かな自然が息づく地です。
古くから人々は山や森、清らかな水に祈りを捧げ、神仏習合の文化を育んできました。
万葉歌人・大伴家持や義経、海外の旅人も魅了したこの地は、
古代の山岳信仰から中世の修験道の霊場へと発展し、
能登の自然・歴史・文化が重なり合う特別な場所として今に受け継がれています。

明治初期の神仏分離令により壊滅的な被害を受けた当霊場は、長い年月を経てその歴史的・文化的価値が再評価され、1978年に国史跡に指定されました。
しかし令和6年能登半島地震により、当山や伊須流岐比古神社、天平寺などが再び大きな被害を受けています。
往時より受け継がれてきた和を尊ぶ伝統文化を未来へ伝えるため、霊場の本格的な復興に向け、皆様のご理解と温かいご支援を心よりお願い申し上げます。